中村編織工業は石川県かほく市で織りゴム、織ゴム、ひも、テープ、ゴムテープを製造しています。

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北国新聞2014年7月28日発行(C)北國新聞・河北版より転載

 

『織物新商品へ中学生が知恵』ゴム入りで宇ノ気中生バッグやポーチ 道の駅で販売目指す

 

かほく市宇ノ気中2年の女子生徒2人が職場体験で訪ねた地元のゴム入り織物製造業者とともに、新製品の開発に乗り出した。自由な発想でゴム入り織物でほとんど製品化されていなかったバッグやポーチを仕上げ、秋ごろには道の駅高松での販売を目指す。業者にとっては在庫品の有効活用を図る取り組みで、収益金は宇ノ気中に寄贈する。

 

かほくの業者協力

 

商品開発に取り組んでいる福村晴香さんと岡崎実夢(みゆ)さんは今月22〜24日、かほく市大崎の中村編織工業(なかむらへんしょくこうぎょう)で職場体験に臨んだ。

 

事前にノートに描いた新商品の案を従業員にプレゼンし、1千種類以上あるゴムひものサンプルから気に入った品を選んで作品を仕上げた。

 

妊婦の腹帯やレースのゴムひもを選んだ福村さんは従業員から助言を受け、青を基調とした、しま模様のハンドバッグを考案した。

 

岡崎さんは好きな漫画本を入れられるポーチを作り、黄色のリボンを付けた。今後、中村編織工業が改良を加え、9月以降に2人の名前の「はるか」「みゆ」にちなみ「ハミー」のブランド名で商品化を目指す。

 

市内で作られるゴム入り織物の全国シェアは7割近い。繊維資材の原料販売から製品試験、検査、生産を担う事業所が集積する。県ゴム入織物工業組合理事長の中村修一社長によると、最盛期の昭和50年代、市周辺には事業所が500社以上あったが、現在は約100にまで減った。

 

中村編織工業は15年ほど前から中学生の職場体験を受け入れている。生徒に全国有数の産地であることを知ってもらおうと企画を提案した。

ゴム入り織物で作品を仕上げる生徒=かほく市大崎の中村編織工業

商品開発に取り組んでいる福村晴香さんと岡崎実夢(みゆ)さん


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